不満は本当に悪者か?
通常悪者扱いされがちな〝不満〟。
じゃあ、何でもかんでもすぐに自分の思い通りになる不満ゼロの世界に一生住みたいか?
障害物一切無しの、紆余曲折一切無しの人生ゲームやすごろくや桃鉄を楽しいと思うだろうか。
長いこと握りしめると心身に悪影響を及ぼす〝不満〟だけど、
使い方によっちゃあ自分を知るための気付きの種になってくれる。
それを見事に文章化した本を発見。
以下、引用
============================
〝自分の望みを一度に全部は叶えてくれない世界と衝突することで人格ができ、
自分の中で葛藤を重ねることで「あれが欲しい。でもあれを欲しがるのは正しいことなのか?」と考える力が生まれる。
われわれは制約を嫌うけれど、制約は自分の動機を自問させてくれ、それによってわれわれを解放してくれる。
つまるところ、満足と不満の両方がなければ、本物の幸福を得ることはできない。
満足によって奴隷になるよりも、われわれには不満になる自由が必要なのだ。〟
============================
引用元:
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、
とんでもなくわかりやすい経済の話』
ーヤニス・バルファキス著 関美和訳
不満もまた、人生に欠かせない大事なスパイスみたいなもんみたいです。
湧いてきた不満を力づくでねじ伏せようとしてエネルギーを消耗しがちな時、
不満を持ってしまった自分を責めちゃう時、
是非これを思いだしたい。
0コメント