バーベリン滞在記 〜トリートメント編〜
さて、肝心のトリートメント内容を振り返ってみる。
ドクターとのコンサルテーション後、毎日のトリートメントである、
鍼とオイルトリートメントの時間が言い渡された。
そして、一枚の大判の布を渡され、それに着替えてくるように言われた。
部屋に戻って使い捨てのパンツに履き替え、布一枚を湯上がりのごとく身体にクルっと巻いて、
いざ鍼治療の部屋へ。
薄暗い部屋には十数台のベッドが並んでおり、既に何人か寝そべっていた。
ベッドに敷くための薄い布を一枚取り、それを敷いて、私も他の患者に習って仰向けに寝そべった。
しばらくすると鍼師と思われる、サリーを着て問診票を持った女性が近づいてきて、私のベッド上の電気をつけた。
『ルームナンバー?』と聞かれ、答えると早速鍼を打って行く。
これがそこそこ痛かった笑
他の人に聞いたところ、使われているのは中国製の鍼らしく、日本のものより太いらしい。
初日は頭頂部と左肩・左膝側面・左足首のみ。
翌日からは更に両眉山・眉間・右肩・右膝・右足首、そしてへそ周りも加わった。
胃の真上に打たれた時はさすがに悶絶。
鍼師の技量にもよるため、痛い時とそうでも無いときがある。
痛みに強い人はイビキをかいて眠っている場合もある。
20〜30分放置後、鍼師が鍼を抜いて、鍼は終了。
その後はオイルトリートメントが待っているので、ヘルスセンターへ。
水色のジャンパースカートのようなものを来たのがセラピスト。
担当の患者を確認すると、手を引いてマッサージ室まで連れて行ってくれる。
まずは椅子に座ってヘッドマッサージから。
頭頂を狙ってオイルを垂らし、入念にマッサージしていく。
次は肩や背中。
それが終わるとベッドに移動して、仰向けに。
眼精疲労を訴えていたためか、遮光ビンに入った黄色い液体をスポイトで両目に数滴垂らされた。
それはレモン汁を彷彿とさせる劇染み目薬だった・・・
その後は顔のマッサージに移る。
そして特徴的なのが全身のマッサージ。
アーユルヴェーダのマッサージは左右対称で行うのが基本らしく、セラピストが2人1組で行う。
息の合ったマッサージで、身体の表・両側面・裏をくまなくマッサージしていく。
それが終わったらハーブボール(ハーブを布でくるんで巾着にしたもの)をスタンプを押して行くようにぺたぺたと押し当てて行く。
マッサージオイルやハーブボールは恐らく受ける人の体質に合わせて調合されているかと思うけど、私のオイルやハーブボールは美味しそうな匂いがした。笑
ショウガとかニラとかニンニクみたいな、いわゆる薬味系の匂いがしていて、横浜中華街が頭に浮かんだ。
マッサージというよりかは、調理されてるみたいな気分だった。笑
それからまた部屋を移動して、今度はデッキチェアに寝そべる。
しばらくするとセラピストが、オイルをしみ込ませた脱脂綿を紙に乗せた温湿布のような物を持って現れ、それを全身に貼って行く。
これもまた患者の体質に合わせているらしい。
ある日、いつも茶色かった湿布が鮮やかなグリーンになったことがあって、
『今日はグリーンなんだね〜』と言ったら、どうやら間違えていたらしく、慌てて新しい物を作って、貼り直してくれた。
身体に温湿布を貼った後は、顔に野菜のすりおろしみたいなものが塗られ、仕上げにまぶたをキュウリの輪切りでフタをする。
この状態でまた20分程放置。
これが終わるとシャワー室に案内されて、見た目も匂いも人参ドレッシングみたいなソープを渡される。
この全く泡立たない、不思議なドレッシン・・いや、ソープで身体を洗い、備え付けのシャンプーで髪を使う。
まだまだ終わらない。
お次は底から20センチくらいの高さまでハーブ湯がはられた、ハーバルバス。
すのこのような物がついているので、そこに寝そべる。
そこには “お湯掛けおばさん” みたいな人がいて、バケツみたいなものを使って、
ザバーザバーとひたすら全身にお湯をかけてくれる。
これが終わると、鼻づまり対策としてオイルを染み込ませた脱脂綿で顔に何やら模様のようなものを描かれ、スチームルームへ。
ここで顔を蒸して、やっと終了。
午前中はトリートメントでほぼつぶれる。
まあ、それが目的で来てるからいいんだけど。
これが毎日毎日最終日迄つづく。
ちなみに、この一連のトリートメントを受けた翌日、結構ヘビーな頭痛に襲われた。
完全に痛みが治まるまで2〜3日かかった。
これが俗にいう好転反応らしい。
そういえば、酵素断食したときも最初かなりの頭痛があったな・・・
本気のデトックスには苦痛がつきもの。
つづく
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