ヨガの小話 〜アパリグラハのススメ〜
ヨガの教えの中に『アパリグラハ(不貪)』というのがある。
簡潔に言うと、抱え込まずに生きましょうというもの。
言い方を変えると、物事への執着を手放しましょうという提案だ。
最初は手放すことが『失うこと』のように感じてしまい、不安になったり後ろ髪を引かれるような気持ちになる。
しかしながら、やってみると色んなモノがスッキリし、心や部屋なんかのザワつきが静かになって何とも言えない心地良さを感じる。
水道管の詰まりが取れて、キレイな水がサラサラと流れてるみたいな。
私は実家に居た時は、まさに『The 捨てられない女・抱え込む女』だった。
勉強机は物でいっぱいだから、勉強はキッチンやリビングのテーブル。
机や棚に収まらないものは床に放置する始末。
断捨離番組じゃないけど、つま先で部屋を歩く始末。笑
服は大きなタンスとクローゼットにパンパン。
沢山服は欲しいけど、お小遣いは限られていたため、
低価格・低品質なものをたっくさん買っていた。
でも、安物ばかりだから、いざという時(ビシっと決めなくちゃ!みたいな時)は服が無いという矛盾した状態に陥っていた。
まさしく、安物買いの銭失い。
服もカバンもいっぱい持ってるけど、1つ1つのレベルが低いから全く素敵に見えないという致命的な状態。
しかし一人暮らしをきっかけに徐々に少ないモノで上手に暮らす、身軽な生活の心地よさに気づき、ゴミ部屋からの脱出に成功。
アパリグラハビギナーは物の手放しからやると、上手く行きやすいと思う。
物を手放すことができ始めたら、お次は悪い習慣や考えの癖を手放す練習をしてみよう。
私は今、良くない習慣や考えの癖を手放す練習中。
例えば、気を抜くとついやってしまうのが、食べ過ぎ。
物心着いた時から既に染み付いていた、悪しき習慣。
『後でお腹が空いたら嫌だから…』とか
『捨てるのはさすがに…』とか思ってしまい、お腹は満たされているのにまだ食べてしまうのだ。
モノを手放す練習でもあるヨガを始めてからは、この『根拠無しネガティヴ妄想&不安』に勝てる割合が増えてきた。(まだまだ4〜5割くらいだけど。)
不安に負けて食べ過ぎた時の方が後々調子が悪くなることが『自分観察(ヨガとも言える)』によって分かってきた。
ので、勝率は徐々に上がり状況は良くなっていくはず…!
満足した時点で『食べること』を手放すのだ!
そうすれば、次は自動的に溜め込んだ余計な脂肪も手放せるというオマケも、もれなくついてくる。笑
物だけでなく、小学校3年生で高脂血症になるほどの脂肪抱え込み女子だった私が標準になったという事実を見ても、
アパリグラハは『百利あって、一害ある時が稀にあるかもね』レベル。
オススメいたします。
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