ヨガの小話~チンムドラー(輪っかのハンドサイン)~
ヨガレッスン中、瞑想や呼吸法を行う時に
親指と人差し指で輪っかをつくることが多い。
言われるがまま、なんとなくやるけど
あれってちゃんと意味がある。
まずは言葉の意味から見てみよう。
ヨガに出てくる言葉は基本的にサンスクリット語。
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■チン:思う・考える・注意する
※ちょっと難しいですがチット= サット(最高の意識)という意味も。
■ムドラー:手印(印相)という、手や指でとるシンボル
※本来、印章や封印などという意味。
ここでは手エネルギーの流れを良くするテクニックの事。
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5本の指にもそれぞれ意味がある。
・小指⇒タマス(暗い・重いなどの特質)
・薬指⇒ラジャス(活動的・落ち着きがないなどの特質)
・中指⇒サットヴァ(明るい・軽いなどの特質)
・人差し指はアートマン(自我・真我)
・親指はブラフマン(梵・最高原理)
人差し指と親指が結びついている状態は、ヨガの最終目的、
真我と最高我との合一を表します。
真我?
最高我?
・・・字面が難しい。汗
他にちょっと分かりやすい、こんな説明も。
親指が大宇宙(自然の摂理)、人差し指が小宇宙(自分)を表していて
その両者をつなぐと説明する人も。
“真我と最高我との合一”の状態を超~簡単に言うと、
『自分』と『その他』を分けている壁がなくなる感覚。
みーんな実はひとつなんだよ~といった感じだろうか。
当然、あれは好き、これは嫌いとかいう感覚もなくなる。
英語でもワンネス(Oneness:調和・一致・同一性)とか言います。
もう一つ例えてみると、今までの人生経験によって何重にもかけられてきた、
目の前のフィルター(偏見とか色メガネ的みたいなもの)が取り除かれた状態。
あれこれジャッジせず、物事をありのままにとらえられる状態。
これでちょっとは伝わっただろうか???
私自身、その域に達していないためこれ以上の説明は不可能です。
ごめんなさいね。
ヨガという言葉の語源はサンスクリット語の『ユジ』から来ていますが、
その意味は【合一・つなぐ】など。
この輪っかのサインを作ることによって、
大きな自然の摂理とその中で生きる小さな自分をつなぐことを表し、
つなぐことでエネルギーが身体を循環し、身体から出て行かないといわれています。
なんと色々効能もあるらしく、
直感、集中力、記憶力の促進、精神的ストレス、混乱の改善によいとされ、
マインドをクリアにして、高血圧にもよいとされます。
なんとまあ良いことづくめ。
私も早朝の15分瞑想を続けています。
実感としては、些細な事で心がざわつかなくなったかなあ。
頭と心がスーッとします。
なんか面白い・・・
と思ったあなた、楽しみながらヨガやインド哲学を掘り進んできましょう。
何千年も前にできたものが、今もこうして淘汰されずに残っているということは
やはりそれだけの価値があるということ。
私は学び始めてまだ数年ですが、より良く生きるためのヒントの宝庫だと感じてます。
今後もマイペースに色々シェアしていきます^^
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