グルのお仕事

ヨガの学びを進めていくと『Guru(グル)』という単語を耳にするようになる。

日本語で説明すると、『闇を取り除き、光を差し込ませる人』といった具合になる。

いわゆる師匠・導師のような存在。

私は『インストラクターや先生』とは別格の存在だと認識している。

しかし、これだけ聞いてもボンヤリとしか分からない。

ということで、分かりやすい小話を見つけたのでシェアします。


〝山羊の群に牝虎が襲いかかった。

跳びかかった拍子に胎(はら)の仔を産み落としてしまった。

牝虎はそこで死に、仔虎は山羊の群のなかで大きくなった。

山羊は草を食べるから仔虎も草を食べる。

山羊がビャービャー鳴くから仔虎もビャービャー鳴く。

仔虎は随分大きくなった。

ある日、その山羊の群にもう一匹の虎が襲いかかった。

彼はそこに草食い虎がいるのを見てびっくり仰天した。

それで山羊は放っておいて、その草食い虎を捕まえた。

虎のくせにビャービャー情けない声を出して震えている。

そいつを水の際に引っ張ってきた。

『見ろ、水に映ってるお前の顔を見ろ。おれとそっくりだろうが。』

それから生肉を持ってきて、『これを食え』そう言ってムリヤリ食わせた。

嫌がってビャービャー鳴いていたが、だんだん血の味が分かってきて自分から食べ始めた。

新米の虎は言った。

『分かったか、おれもお前も同じものだ。さあ、一緒に森へ行こう。』〟

(完)

というわけで、ヨガにおける〝グル〟は〝私〟が何なのか、〝私〟の本性は何なのかを知らせてくれる存在なのである。

ただし世の常で、ニセモノ・バッタモン・パチモングルは多数存在しているらしい。

そこは要注意である。

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引用:
『大聖ラーマクリシュナ 不滅の言葉(コタムリト) 第一巻』
マヘンドラ・グプタ著
田中𡢃玉役
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